JR京葉線の終着駅である東京駅近くの有楽町マリオン(有楽町センタービル)に,ルミネ有楽町店が,2011年10月28日(金)にグランドオープンした. 2010年12月25日に完全閉店した旧西武有楽町店の跡地にオープンしたものだ. 2011年10月28日のグランドオープン時には,金曜にもかかわらず,約5000人が列を作った. 
ルミネ有楽町店のコンセプトは,有楽町 comfy breeze(心地よい空気がそこにある有楽町)だ. ルミネ1とルミネ2の2棟で構成されている. いままでのルミネは,購買力旺盛な20代の若い女性層をターゲットとしていたが,今回のルミネは,銀座や丸の内に隣接する有楽町にふさわしく,20代後半から30代の大人の男女層をターゲットにしている. 
ルミネは,JR東日本の関連会社で,新宿,池袋,横浜,大宮などの主要駅の駅ビルで営業している. ルミネをはじめ,ショッピングセンターは不動産賃貸業だ. しかしながえらルミネでは,駅ビルやテナントという言い方を禁句にしている. 大家に甘んじることなく,出店者(テナント)と一緒になって商売をしていこうと考えから,ショップの方やパートナーの皆さんという言い方をしている. 
だが,ルミネは,数あるショッピングセンターの中でも最も厳しい. 毎年 15% から 20％ の店を入れ替える. 巨大フロアを除くと,3年後にはほとんど入れ替わるほどだ. ルミネでは,客になりすまして覆面調査をおこない,接客が悪いという理由で,非協力的な店舗はどんどん切っていく. 
有楽町マリオンの大家は,朝日新聞社,東宝,松竹だ. かつてこの場所には,朝日新聞東京本社,日本劇場(日劇),丸の内ピカデリーがあったからだ. 
西武有楽町店の閉店後の跡地獲得には,熾烈な戦いがあった. 入札には,JR東日本のルミネ,家電量販店のヤマダ電機,森トラストのパルコ(PARCO),中国資本企業が手を上げた. 中国資本企業は,ラオックスを買収した中国有数の企業蘇寧電器(スニンディエンシー/日本語読み,そねいでんき)ではないかといわれている. 
だが,有楽町マリオンの家賃は,最低でも年間30億円とされる. 地デジやエコポイントが一段落し,薄利多売のヤマダ電機には厳しい金額だ. 
結局,JR東日本系列のルミネが入居権を獲得した. 「かなり,無理をして落札したため,JR本体から,駅ビルでもない場所に高すぎると大目玉を食らったのではないか」という関係者もいる. そのためなのか,ある事件がおきた...続きを読む
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